・近況報告113


宿泊教室

ルカが通っている高等養護の1年生は、先週あしがら村に2泊3日の宿泊をしてきました。
出発前、荷物の準備はなるべく自分でということだったので、私も口は出さないようにと思いつつ、天気が思わしくなく、寒いのでは?という気持ちから、ついつい口を出してしまいます。
しかし、ルカにはルカの考えがあるようで、私が口を出すと
「えっ? あーわけがわかんない!」と混乱してしまうようなので、必要最低限の助言にとどめた・・・つもりです。
一つも私の助言なしにできるようになるまでは、あと1歩というところかなー。

さて、2泊3日はあっという間に過ぎ、大荷物を背負って帰ってきたルカ。
「楽しかった?」という私の問いに、「普通」とそっけない返事。
なんかいつもの宿泊の時と違うなーと思いながら「なんかあった?」と聞くと
「えっ、何で? なんにもないよ。どうしてそんなこと聞くの?」とムキになるルカ。
何かあったのね・・・・・。

荷物を置くのも早々に、ルカは新聞に目をとおし、タマちゃん関連のニュースや、首相の朝鮮訪問のニュースなどをチェック。
「俺のいない間に、すごいことになってるなー」などと感想を述べておりました。
そうやって黙って新聞を見ていると賢く見えるのよね〜(笑)
夕食をとりながら、登山の話やキャンプの話に花が咲き、なーんだ楽しかったんだーと安心したのもつかの間、夕食後真剣な顔で「お母さん、怒らないで聞いてね」と、言い出しました。
大事な話の時の切り出し方はいつもこうです。
話によると、ルカは今回食事かかりだったのですが、係の打ち合わせに大幅に遅刻して、先生にきつーく注意を受けたとのこと。 いろいろ言い訳するルカ。
「だいたい、遅刻っていけないの? 誰かに迷惑かかるのかな」とルカ。
私が日頃「人に迷惑をかけちゃいけない」と言っているせいか、彼の中では悪いこと=人に迷惑をかけること、という方程式が成り立っているようです。
「かかるよ。会議を始めようとしても人が集まらなければ会議が始められないでしょ。時間通りに来た人はとても迷惑するよ」と私。
そして「そうか・・・」と落ち込むルカになおも追い打ちをかけるように私は言いました。
「ルカは、その時何してた? 浮かれすぎてたんじゃないの?」
この一言に彼はもう反論する余地はなく「そう・・・」
そして、おきまりの「あー、なんで俺はばかなんだろう。俺なんて逮捕されればいいんだ」と、落ち込みモードになるルカでありました。
やれやれ・・・。

宿泊教室はこんな失敗もあったものの、何よりもクラスメートとのおふざけがとっても楽しかった様子です。
遅刻で部屋で落ち込んでいたときも「そんなに落ち込むなよー」とはげましてくれたとのこと。
ありがとう!