虫歯
今週、ルカは新○浜に行く用事ばかりでした。
月曜日は、リハセンター主催の鉄道大イベント大会。
リハでは、時々学童期の子供対象にイベントをやっているようで、今回はルカの好きな鉄道のイベントということで、お声がかかり行って来ました。
そして、水曜日は高等養護学校の登校日。
高等養護学校の登校日は、学級毎に自由に決められるようで、ルカの学級はボーリングとラーメン博物館に行ってきました。
どちらも「楽しかった!!」と大満足の様子。
そして今日は、リハセンターへ歯の定期検診。
ルカにとっては唯一憂鬱な用事です。
どれも、ルカが1人で行けるものばかりで、ルカも親を必要としなくなる年齢になっているのかなー、等と思っておりました。
ところが、歯医者から帰ってきたルカの顔は今にも泣きそう・・・
「ひょっとして虫歯あった?」
という私の質問にも答えられないくらい落胆していました。
原因は、やはり虫歯。
ルカは乳歯のときに虫歯の治療を受けていらい(このときのイヤな経験がトラウマとなり、普通の歯医者さんへは行けなくなりました。)、永久歯になってからは虫歯が1本もなかったのです。
ですから、歯科通院といっても、今までずーっと検診のみで治療をしたことがありません。
いつかはこの日が来るだろうと予想はしてましたが、とうとう来たか!
今日は治療はしなかったとのこと。「で、治療する日はいつ?」と予約表を見ても日にちが書いてありません。
「家族で相談して決めて、こっちから連絡だって」とルカ。
ははーん、虫歯を削るという言葉にルカが動揺して、親なしでは治療できないと判断されて、今度は親が付き添いで来いということか・・・と私は思い、
「じゃー、今度はお母さんと一緒に行くってことでいいわね」と言うと、
「えっ? やっぱり削るの? 確かにこの頃歯磨きさぼり気味だったから、これからはちゃんと磨いて、いまの虫歯をそれで治すようにするよ。今痛くないし削らなくても大丈夫だよ」とルカ。
「そんなわけには行きません。虫歯になった歯は歯磨きでは治らないの」と私。
「だって、最後に治療した時のことを思い出すと、もう怖くてできない」と動揺を隠せないルカに、私とそばにいたミミとで、
麻酔の注射をすれば痛くないことや、虫歯が大きくならないうちに治療したことが良いことなどを言って、やっと治療をする気になってくれました。
歯医者さんへ電話。
「私がついていける日に治療するってことですよね」と言うと、看護婦さんは
「は? そうですか、じゃー予約を・・・」と言って予約日が決まりました。
電話を切ったあと、どうもおかしいと思った私。
「看護婦さんは家族で相談しろっていったんだよね」とルカに確認をとると、
「えっとー、この日でいいですかって日にち言われたんだけど、俺1人じゃできないから、家の人に聞いてみるって言った・・」とルカ。
話が微妙に違うではないか・・・
どうやら、看護婦さんは別にルカがそれほど治療に対して動揺しているとも思わず、普通に次回の予約を入れようと思ったらしいのですが、ルカがかってに心の中で1人でできないと決めて予約を入れてこなかった様子です。・・・というか、その時点では歯磨きで虫歯を治そうと思っていたわけで、治療の予約をとる気など、みじんもなかったということか・・・?
はじめのルカの話では、看護婦さんが家族で決めるように言ったとの話だったのに・・・
このように、今回に限らず、ルカ1人の思いこみで話をしていることがあって、話が食い違うことがよくあります。(私の早合点という節もあるが・・)
ちなみに「その場で、今日治療しようってことにはならなかったの?」と聞くと、「そういう話にもなったけど、1人の人が、今日突然じゃ大変だろうからって言って、次回ということになった」とのこと・・・
うーむ・・・果たして、虫歯があると知った時のルカの動揺を何人の人がわかったんだろうか?
恐らく、ルカはドキドキだったものの、この頃の定期検診のルカの落ち着き具合から、ルカがそんなに動揺していると気がつかれなかったのかも知れません。
かくして、次回は9月、歯を削ることとなりました。
そして、頼りの母は実はその日予定が入っていることが判明し、急きょルカパパと連絡をとり、ルカパパに付き添っていってもらうこととなりました。
「お母さんの方がいいんじゃーないの?」とミミは心配そう。
そしてルカは
「もうっ!! こうなったらお父さんでもミミでも誰でもいいよ。とにかく俺は1人じゃいけないからね」とやけくそに語ったのでありました。
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