・近況報告 その108


お盆

今週はお盆ということで、私とルカパパと双方の実家にお邪魔しました。
まずは、私の実家。
高速道路のラッシュを避けるため、夜に出発し早朝到着という強行手段で行きました。
私は車を運転しないので、ルカパパ一人でがんばってもらい、ラッシュにもあわず無事到着。
一つだけ問題があったのは、ルカと私の助手席争い・・・私もルカも車に酔いやすいという共通点があり、助手席だと何とか大丈夫なのですが、後部座席はどうも苦手です。
最初、ルカに助手席を譲ったのですが、後部座席でだんだん気持ちが悪くなる私・・・しかし、ルカパパ一人にして私が寝るわけにもいかず、ルカにお願いして席を交換してもらい、なんとか大丈夫になりました。
ルカは後部座席でずっと寝ていたので、こちらも大丈夫だったようすです。
やっぱり帰りはルカ一人で新幹線に乗っけてしまおう・・・と密かに決意する私でした。
ルカは以前から新幹線で遠出したがっていたので、今回の帰省でそれを実行しようという案が出ていたのです。
「ルカ、どうする? 帰りは新幹線にする? 車に乗るなら後ろの席だよ。」と半ば脅し?をかけて、ルカも一人で新幹線で帰ることに同意しました。
かくして、帰省の帰りは、まず新幹線の駅へ行ってルカをお見送り・・・幸いあまり混んでなく座れたもよう。
窓から元気に手を振るルカ・・・「よっぽどうれしいのね〜」などとルカパパやミミと話しながら、駅を後にしました。
子供たちがちいさい頃は新幹線で帰省していたので、この駅には思い出がいっぱいです。
新幹線でもちっともじっとしてなかったルカと小さかったミミをつれての帰省は大変でした。
それが一人で乗って帰れるようになるなんて・・・月日はこんなにも人を成長させるモノなんだなー、やれやれこれで私も心おきなく助手席に乗って帰れるわ・・・と、しみじみとしあわせ気分を味わってしまいました(笑)

私の実家の帰省が終わると、今度はルカパパの方。実家はすぐ近くです。今年はルカのおじいちゃんの新盆ということで、親戚の方々が集まります。
帰省していたときのルカの様子を踏まえて、実家に行く前に2,3注意点をルカに言いました。
「自分からは他人に話しかけないこと、聞かれたことだけに答える」
「冗談は絶対いわないこと」
ルカは初対面の人には、遠慮して静かにしていることができるのですが、祖父が亡くなってから親戚が顔を会わせることが多く、ルカもすっかり慣れてしまった様子です。そうなるとルカの地がでてしまうというか、おしゃべりがとまらなくなり、つまらない冗談ばかり言って、質問にもまともに答えなくなってしまうのです。
私の注意を聞いても、ルカは言われた通りにする自信がなさそうで、「わかった、じゃーガムテープを口に貼って行く」と大まじめな顔で答えました・・・
ルカにとってはそうすることが、しゃべらないようにする一番の方法だと考えたのでしょうが・・・そんな格好でいくわけにもいかず、暇なときは自分が撮った鉄道の写真を見るようにアルバムを持参し、なんとかガムテープなしで努力してみるように言いました。
さて結果は、うーむ・・まあまあというところです。
どうしても私やルカパパをみると緊張が解けて話してしまうようでした・・・。
何もしないで静かにイスに座っている・・・ただそれだけのことがルカにとっては永遠の課題です。
でも、学校ではずっと座って校長先生の長い話を聞いたりということが出来ているんですよね。
私やルカパパやミミ、それに親戚のやさしいおじさん、おばさんとか、そう言う人が目に入ると、話さずにはいられなくなるということなのでしょうか?

と、まあいろいろな課題はあったものの、楽しく過ごせたお盆でした。
帰省先で会った私の姉の話によると、「ルカくんとルカパパの関係がとてもよくなった気がする。前はルカくんのこと怒ってばっかりだったよね」とのこと。
ルカパパにしてみれば、私の実家で自分の子供がどう思われているのかが気にかかり、ついつい怒ってばかりということが以前はあったのかもしれません。
それでも、ルカももう高校になって、これがルカの個性なんだから、どう思われてもいいかなーという気持ちが私たち夫婦にはあるのかもしれません。
現在、外出先でルカに細かく注文をつけるのは、妹のミミです。
多感な年齢のミミは、自分のお兄さんだから、もう少ししっかりして欲しいという気持ちがまだまだ強いのかも知れません。
ルカ自身の努力と周りの人たちの許容する気持ちと・・・これからも双方の綱引きは続きます。

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