施設見学
先日は某授産施設の見学に行ってきました。
高等養護学校の1年生の保護者で行ってきました。
授産施設というのは、「雇用されることが困難な方が入・通所し、就労の場を得るととも、企業などへの就労に向けた援助を受けるところ」、だそうです。
今回見学したところは、一定期間そこに通所した後、一般就労できるケースが比較的多いところで、結構人気のところです。
高等養護からそこに行く場合は、学校卒業後、就職したのに何らかの理由で仕事を失ってしまった人が、再就職を目指してそこに一時的に通所するケースが多いということでした。
養護学校1年生の保護者ということもあってか、そこの所長さんが「働く」ということはどういうことなのか?ということを、時間をかけて説明してくださいました。
まず、労働力として雇用されるためには
@指示通りの仕事をすること。
A時間のけじめがつけられること。
B体力
の3つが大切ということでした。
高等養護の場合は、18才で就労ということで、まだ少し幼さ過ぎるかなあと思われることも多いそうで、ホントはその後も少し働く準備をしてから就職というのが理想かもしれないが、いったん施設に入ってしまうと就職がなかなか難しいそうで、なかなか理想通りにはいかないようです。
今まで私の中でちょっと引っかかっていたこと・・・それはまさにこのことです。
つまり、就職まであと3年しかなくて、18才から長い人生の働き先をそんなに早く見つけなければいけないのか・・ということです。
就職してもし、ダメになったらどうするんだろうか?という不安でした。
そしてそこの所長さんの話を聞いているうちに、そうか・・・一度ダメになったからといって全てがおしまいじゃないんだなと、少し気が楽になりました。
一度ドロップアウトしても、また働こうという本人の意識があれば、やり直しができるんじゃないかな?と思いました。
本人もそういう気持ちでいて欲しいと思うのですが、なかなかルカのタイプは難しそうです。
でも、周りの援助によって、いろんな失敗を乗り越えられる忍耐力を付けていくことが、これからは大事なのかなあと思いました。
周りのほんの少しの援助があれば乗り切れるのに、一人で抱え込んでしまったがために、本人がとても苦労してしまうことが多いとのコトでした。
前評判通り、一度は見学に行っておいた方が良いところだなあと思いました。
ところで、今回に限らず、高等養護に入ってからと言うもの、卒業後の自立に向けての研修会や見学会が目白押しです。
早期療育をしていた私にとっては、いまさらそんな話?と正直うんざりすることも多いです。
それでも中学まで普通級に通われていた親御さんにとっては初めての話だったりするわけです。
ルカと私があの頃言われていたこと・・・あの頃は遠い先のことでなかなか実感として受け止められなかったのですが、今になってみると、そうかこういうことだったんだ・・・と納得させられます。
今更ながら、早期療育を受けられたことを感謝したい気持ちでいっぱいです。
この頃、年のせいか???なにかと人の言うことが素直に聞けず、生意気になってしまった私・・・
耳たこ状態の話でも、初心にかえって聞いてみよう、また新しい発見があるかもしれないし。
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