ルカの作文
今回は、ルカの作文を紹介します。
ルカの作文は、なぜか中学校の先生方にウケるようで、楽しみにしている先生もいるとか・・・・
それでは、はじまりはじまり〜
合同合宿のキャンドルファイヤー
7月5日の夜、キャンドルファイヤーをしました。
体育館に入る前に、ぼくは火の神様に会いました。
でも、そこでぼくは火の神様の正体を知りました。
その正体はなんと、K中学校のI校長先生だったのです。
でも、ぼくは前から誰かが変装していたのを予測していたので、なんともありませんでした。
スタンツになりました。
A、B、C、D中学校という順番だったんだけど、A中学校の用意に時間がかかるらしく、なんとおどろき、B中学校(ルカの中学校)が最初にやることになった。
ぼくは、「うそう。」と思った。
B中のダンスはヘンな英語のダンスと、踊りがはげしくまじめな黄色5の踊りをしました。
英語のダンスは、初めははずかしかったけど、本番ではすごい声を出してまでちゃんとできました。
うけた人もいました。
黄色5(ファイブ)は、覚えるのもやるのも大変でした。
でも、本番ではうまくできたのでよかった。
その後、退場する前に”友達になるために”を歌った。
うまくできてよかった。
そして、キャンドルファイヤーは終了した。
今年も楽しかった。
注)赤い文字の所は、ルカが実際に赤鉛筆で書いています。本人によると、新しい作文のワザを見つけんたんだとか・・・・・
区の特殊学級の子供達が集まって、毎年宿泊学習をするのですが、これはその時の作文です。
この作文で、やはり注目したいのが、「火の神様の正体」を知っていることをルカが自慢していることです。
ルカは、いわゆる「かぶりもの」に人が入っているのは、ずいぶん前から、多分小学校にはいる前から、知っていたと思っているのですが、この頃、自分がそのことを知っていることを妙に自慢したがるのです。
特に、小さい子が怖がっているのを見たりすると、得意の絶頂に達するようで・・・・・
「小さい子は、アホだねえ・・・・・」などと言っています。
ルカの精神的な幼さが、よくあらわれてるなあと、苦笑してしまいます。
きっと、宿泊学習でも場を盛り上げるために、「火の神様」が校長先生だと知りながら、怖がったりした先生や生徒もいたのでしょう。
ルカには、それがわからない・・・・・・
普通の中学生にとっては、どうでもいいことが、ルカには大発見だったりするのです。
多分、そういう奇妙なところが、中学の先生に言わせると
「ユニークだねえ」
ということになり、とても新鮮に思えるのでしょうね。
話は変わりますが、この宿泊では他校の生徒と、友達になろうという目的もあるようです。
1年の頃は
「友達なんて作らない」
と、頑固に言っていたルカですが、2年になった今回は、
「ちょっと、他の学校の子ともしゃべったかなあ」と、
友達を作ることに対しての抵抗が、少しずつなくなっているようです。
以前は、自分で持っていったおやつを人にあげることなど、絶対しないヤツだったのですが(それはルカにとっては、自分のものは自分のもの、他人のものは他人のものというはっきりした考えがあってのことなので、そんなにはせめられないことなのですが・・・)この頃は、交換という形ならできるようになりました。
担任共々、ルカの微妙な変化を喜んでいる私です。
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