■ | 「Nifty」 Windows.FAQ - 基礎講座:ping コマンドの使い方 |
TCP/IP の IP レベルで通信できるかどうかを確認するために、ping コマンドが使われます。
ping は ICMP パケットを送信し、相手からの応答を要求するプログラムです。
このページでは ping コマンドの使い方を解説します。
C:\WINDOWS>ping www.yahoo.com |
ping を実行した結果によって、目的のホストとの接続状況が確認できます。
C:\WINDOWS>ping www.yahoo.com Pinging www.yahoo.akadns.net [204.71.200.74] with 32 bytes of data: Reply from 204.71.200.74: bytes=32 time=40ms TTL=127 Ping statistics for 204.71.200.74: |
C:\WINDOWS>ping www.yahooo.com Unknown host www.yahooo.com. C:\WINDOWS> |
C:\WINDOWS>ping www.yahoo.com Pinging www.yahoo.akadns.net [204.71.200.74] with 32 bytes of data: Request timed out. Ping statistics for 204.71.200.74: |
自分のデフォルトゲートウェイとして設定されたアドレスに ping します。
現在のデフォルトゲートウェイは、コマンドプロンプトで ipconfig を実行すると表示されます。(Windows95 だけは [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で winipcfg を実行する必要があります。)
正しい応答があれば、基本的な IP 設定に問題はありません。
ご自分の DNS サーバーとして設定されたアドレスに ping します。
現在の DNS サーバーは、コマンドプロンプトで ipconfig /all を実行すると表示されます。(Windows95 だけは [スタート]−[ファイル名を指定して実行] で winipcfg を実行する必要があります。)
応答がない場合、DNS サーバーとして指定したアドレスが間違っている可能性があります。
目的のホストに ping します。
応答があれば、IP レベルでは通信可能だとわかります。ping に応答があってもブラウザでアクセスすると問題がある場合、ブラウザか http サーバーに問題があると推測できます。
TCP/IP プロトコルが稼動している機械を「ホスト」と総称することがあります。
各ホストには 1 つ以上の IP アドレスが割り当てられ、IP アドレスを基に通信を行います。
(IP アドレスがわからない相手とは通信できません。)
IP アドレスは 32bit (IPv4) のビット列ですが、多くの場合 204.71.200.74 のように 8 ビットごとに区切って 10 進数で表記します。
IP アドレスは覚えにくいので、人間がおぼえやすいようにつけた名前が「ホスト名」です。
ただし、ホスト名では通信できないので、ホスト名を IP アドレスに変換する必要があり、インターネット上では変換するために DNS が使われています。
Internet Explorer などのプログラムは DNS サーバーにホスト名を問い合わせ、返された IP アドレスを使って通信しています。
Internet Explorer などのブラウザのアドレスバーに表示された http:// で始まる名前 (URL) は次のような構造になっています。
<プロトコル名>://<ホスト名>/<ディレクトリ>/<ファイル名>
ですから、ping でホスト名を指定するときは、URL の <ホスト名> 部分を指定してください。