CD規格

  (IT用語辞典より)

物理フォーマット

CD-DA
Red Book
音楽用CDフォーマット。74分。
1981年
CD-G
Red Book拡張
CD-DAに静止画を記録する追加仕様。16色画像を1曲あたり1枚。
1985年
CD-EG
Red Book拡張
CD-DAに静止画を記録する追加仕様。256色画像を1曲あたり2枚。
1991年
CD-Text
Red Book拡張
CD-DAに文字情報を記録する追加仕様。6000バイト、8言語まで。
1996年
CD-MIDI
Red Book拡張
CD-DAにMIDI楽曲データを記録する追加仕様。
1990年
CDV
Red Book拡張
5分の映像(VIDEO PART)と20分の音声(AUDIO PART)を記録できる仕様。後のシングルCD。
1987年
CDV Single
(Video Single Disc)
Red Book拡張
CDVからVIDEO PART(5分の映像)を抜き出した仕様。
CD Single
Red Book拡張
いわゆるシングルCD。直径8cm。CDVからAUDIO PART(20分の音声)を抜き出した仕様。
CD Audio Maxi-single
Red Book拡張
いわゆるマキシシングルCD。
CD-ROM
Yellow Book
コンピュータのデータ記録用フォーマット。640MB。
1985年
CD-I
Green Book
音声・画像・文字・再生用ソフトウェアなどを統合した、インタラクティブなマルチメディアタイトルを記録できるフォーマット。
1986年
CD-ROM XA
Yellow Book拡張
CD-ROMを、CD-Iの反映によって音声や動画データも記録できるように発展させたフォーマット。Photo-CDはこの規格によって記録されている。
1991年
CD-I Bridge
ソニー/フィリップス
CD-ROM XAの物理フォーマットに、CD-Iの情報を記録したフォーマット。どちらのプレイヤーでも読むことができる。
Video CD
White Book
CD-ROM XAの物理フォーマットに、MPEG-1形式の映像を74分記録できるフォーマット。
1993年
Photo CD
コダック/フィリップス
CD-ROM XAとCD-Rに基づいたフォーマットで、写真データの記録に使用される。
1990年
CD Extra
(CD Plus)
Blue Book
オーディオCDにコンピュータ用データ記録できるフォーマット。通常のCDプレーヤーでは普通の音楽CDとして再生できる。
1996年
Mixed-Mode CD
1986年
コンピュータ用データのうしろにオーディオトラックを記録したCD。ゲームなどで使われる。
CD-WO
(Blue Book)
追記型CD。CD-DAと互換性がなかったため没。
1987年
CD-MO
Orange Book Part I
磁気を組み合わせた追記型CD。CD-DAと互換性がなかったため没。その技術は後にMOとして登場。
1989年
CD-R
Orange Book Part II
有機色素を利用したCD-DA互換の追記型CD。現在も広く使われている。記録容量は音声74〜80分、データ640〜700MB。
1990年
CD-RW
Orange Book Part III
相変化記録方式を利用した書き換え可能なCD。現在も広く使われている。仕様はCD-Rとほぼ同じ。
1996年
DDCD
(Double Density CD)
Purple Book
倍密度のCD。容量は1.3GB。従来のCDと互換性はない。
2000年
Super Audio CD
Scarlet Book
新しい音声記録用光学ディスク。120dBのダイナミックレンジと100kHzを以上の周波数特性を実現。CDともDVDとも互換性はない。
1999年

ファイルシステム

ISO 9660 CD-ROMのファイルシステムの国際標準。ほとんどのOSが対応している。フォルダやファイルの名前には制限がある。OS独自の情報は記録できない。
Joliet ISO 9660をWindows向けに拡張。ファイル名が64文字(Unicode)まで使え、大文字と小文字の区別も可能。
Romeo Windows専用形式。128バイトまでのファイル名をつけられるが、8.3形式のファイル名は記録せず、Unicodeにも対応していない。
Apple ISO ISO 9660をMac OS向けに拡張。Mac特有の情報も書き込める。Windowsとデータを共有することができる。
HFS Mac OS専用形式。Mac特有の情報が扱えるようになっている反面、他OSとの互換性はない。
RockRidge ISO 9660をUNIX向けに拡張。ファイル名やディレクトリ数の制限が大幅に緩和されている。パーミッション情報なども記録可能。
UDF パケットライト方式で使われるファイルシステム。互換性も高く、DVDにも採用されている。
ハイブリッドCD ISO 9660とHFSを一枚のCDに共存させたもの。WindowsでもMacでもデータが読み出せる。