更新 20001/02/13  T.Abe
タイトルSolor Powr Satellite


 究極のクリーン・エネルギーといわれている太陽発電衛星計画は、はじめ米国で検討されたが、レーガン政権時代の財政緊縮政策で中止されている。
日本では独自に「太陽発電衛星SPS-2000計画」として、その実現に向け検討が進められている。

太陽発電衛星
太陽発電衛星予想図  (C) SPS2000研究会   

太陽発電衛星

 石炭・石油等の化石エネルギーは、何れ枯渇する時代が来るが、これに変わるべき原子力発電には、放射能等の問題があり、一方、次世代のクリーン・エネルギーと言われている核融合発電の研究が進められているが、1億度の超高温のプラズマを如何にして閉じ込めるか等の、越えなければならない未知の技術のハードルが高く、その実現が危ぶまれている。

 太陽光を利用した衛星軌道上での太陽発電衛星こそが、現在の技術の延長線上にある、究極のクリーン・エネルギーと言える。太陽発電衛星は、巨大なソーラーパネル(10Km×5Km)を持った衛星を、静止軌道(約36,000Km)又は中軌道に打ち上げ、太陽光による発電を行い、これをマイクロウエーブで地上受電システム(13Km×10Km)に送ろうと言うものである。発電効率は70%が予想され、他のいかなる発電より効率がよく、その実現が期待される。

開発歴史

1968年 米国ピーター・グレーザー(Peter E.Glaser)が提案
地球衛星軌道上に、太陽電池パネルを並べた巨大衛星を打ち上げ、マイクロ波で地球に送れば、人類は無限のクリーン・エネルギーを得ることができる。
1977年 アメリカエネルギー省がNASAの協力を得て「太陽発電衛星の概念作成と評価」の研究を実施した結果、「実現当たって大きな問題は無い」との結論に達し、西暦2000年の運用開始を目指した。
プロジェクト概要
運用開始 2000年
発電規模  5GW
衛星軌道  静止軌道(約36,000Km)
伝送周波数 2.45Ghz
数量   2000年から2基づつ建設2030年までに60基展開
使用技術  現在の技術で実現
太陽電池衛星パネル 10Km×5Km
地上受電システム 13,2Km×10Km
1980年 米国においては、レーガン政権の緊縮財政により計画が凍結され、現在に至る。
1990年 日本の宇宙科学研究所(ISAS)の太陽衛星発電ワーキングチームの中に「SPS-2000」ワーキンググループ(現在のSPA2000研究会)がスターと研究を開始。

日本の「SPS-2000計画」の概要

衛星 実用実験衛星
計画 2000年に軌道上で組み立て開始
出力 10MW(1万kW)
軌道 高度1,000Kmの赤道円軌道
電力伝送 2.45GHzマイクロ波
ユーザー想定  赤道直下の開発途上国住民
解決すべき問題点 地球外からのエネルギーを効率的に持ちこむため地球のエネルギーバランス
電力伝送のマイクロ波の航空機、鳥類等に与える電磁障害
発電コスト