小惑星の地球衝突

木星小惑星

シュマーカー彗星衝突後の木星画像

我々が住んでいる地球は、環境公害、食糧不足、人口急増等の沢山の問題を抱えており、沢山の人たちが、この問題の解決に取り組んでいる。しかし、人類が、これから遭遇するかも知れない最大の危機は、小惑星の地球衝突である。

6500万年前の小惑星の衝突

6500万年前に、それまで1億5000万年間も栄えていた恐竜が地球上から忽然と姿を消したのは、地球史上大きな謎であるが、メキシコ・ユカタン半島に直径数百キロメーターのクレーターが見つかり、出来た年代が恐竜消滅の時期とほぼ一致していることから、小惑星の衝突説が有力になって来ている。この直径10キロメートル、秒速30kmの小惑星の衝突は、広島原爆の5000倍の一億メガトンのエネルギーを一挙に噴出し、これにより吹き上げられた粉塵は、数百年にわたり地球を覆い尽くし、地球環境が激変し,多くの生物を死滅させた。しかしその結果、長い期間を経て、人類が進化するチャンスが与えられたとも言われている。小惑星の他の天体への衝突のものすごさは、昨年の木星への衝突シーンがテレビで放映されたので、記憶に新しいところである。

小惑星の地球への接近

最近では3月中旬、国際天文学連合(IAU)の研究者が、1.6Kmの小天体が30年後2028年10月に、地球に4万Km近づき衝突の可能性もあると、発表し世間を驚かしたが、翌日米航空宇宙局NASAより、接近距離は98万Kmと修正された関係者は胸を撫で下ろした。
94年12月9日には、直径10mの小惑星が地球より11万Km(月までの距離の3分の1)の至近距離を通過している

地球に衝突の恐れのある小惑星

事実、我々の太陽系には、惑星の生成期に惑星に取り込まれなかった原始惑星の残骸が火星と木星の間に浮遊しており、これまでに発見されたものでも約3万5千個ある。実際はこれの10倍はあると言われ、この中の108個はIAUにより「地球に衝突の恐れのある小惑星」としてリストアップされ、監視対象になっている。しかしこれ以外に、衝突の恐れのある予備軍は2000個以上あるとの見方が有力である。米国では、小惑星の地球大接近のSF映画「ディープ・インパクト」「アーマゲドン」が大ヒットし一般の人の関心が集まっている。

NASAの監視体制の強化

米航空宇宙局(NASA)は、ジェット推進研究所(JPL)に地球接近天体研究オフィス(NEARーEAETH OBJECT PROGRAM OFFICE)を新設し、地球に接近、衝突の恐れのある小惑星やすい星を監視・追跡を強化することになった。

100年間は衝突は無い

現在のところ、少なくともここ百年間には、地球に衝突する恐れのあるものは見つかっていので、我々の生存中に起きる可能性はないようで一安心であるが、天文学者の計算では、衝突の確率は12万年に一回で、交通事故の確率より2桁以上低いが、何時かは起きる可能性があり、これを回避する手段は,まだ確立されていない。
衝突の可能性大の小惑星を発見したら、如何にして衝突を回避するかの研究を、国際協力で始めておく必要がある。もし衝突の10年前に予測が出来れば、軌道をそらす手立ては、現在の技術を結集すれば可能とおもわれ、むやみに恐れる必要は無くなる。
SF映画でないが、その内に国際地球防衛軍の創設する時代がやってくると思う。