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2001年
究極のクリーンエネルギー、太陽光発電衛星については、科学技術庁を中心に関係機関で研究が進められてきたが、宇宙開発事業団(NASDA)は、2005-2007年に宇宙太陽光発電の技術試験衛星を打ち上げる計画を明らかにした。
大きな太陽電池パネルを装備した衛星を36,000Kmの静止軌道に打ち上げ、電気エネルギーは、マイクロ波に変えられて地上に送られる。
技術試験衛星で基礎データを取得し、さらに2015年に実証衛星を打ち上げ、最終的には2020年に原発1基分の発電量(500万KW)の実用発電衛星を打ち上げることを、目標としている。
実用化に当たっては、地球環境に対する検討、発電コストの引き下げ、宇宙往還機、宇宙組み立てロボット、電波伝送技術等の難しい多くの課題を解決する必要がある。
1998年、99年と連続してH1ロケットの打上に失敗し、又、次期主力ロケットH2Aの軽量型エンジン開発中のトラブルによるH2Aロケットの打上げ遅延により、日本の宇宙開発を疑問視する声があがり、宇宙開発事業団は苦しい立場に追い込まれていたが、NASDAの威信をかけたH2Aロケット1号機の打上を、8月29日午後4:00に種子島宇宙開発センターより実施し成功した。
打上は、当初8月25日に予定されていたが、第二段エンジンの燃料系バブルの故障が発見され為、延期さていた。
H2Aロケットは、直径4m、長さ53mで、36,000mの静止衛星軌道に4トンの衛星を打上げる能力を保有する大型ロケットです。又、打上げコストもH2に比べほぼ半分の75〜85億円で、他国のロケットに比べ割安で、商用衛星打上げビジネスへの国際市場への参入が期待されています。
打上げの様子の録画は、下記サイトでご覧になれます。
| 宇宙開発事業団(NASDA) | http://www.nasda.go.jp/ |
| 通信総合研究所(CRL) | http://www.crl.go.jp/overview/index-J.html |
| 宇宙科学研究所(ISAS) | http://www.isas.ac.jp/j/index.shtm |
| 海洋科学技術センター(JAMSTEC) | http://www.jamstec.go.jp/ |
米航空宇宙局(NASA)は、8月13日にハワイのカウアイ島から発進したソーラーパネルの電力で飛行する無人プロペラ機「ヘリオス」(Helios
Prototype Solar-Powered Flying Wing)で、27,000mの高度まで上昇することに成功し、航空機による高度の世界新記録を達成した。
「ヘリオス」は翼長:75m、重量:730Kg、14基のプロペラエンジンで、翼はカーボングラファイトで作成されている。
NASAは、将来大気条件が同じ火星探査での利用を考えている。
又、打上コストは100万ドルと安く、地上の近くにいるので電波伝播の遅れの心配がなく、滞空時間を延ばせれば、通信衛星の換わりに利用することも考えられる。
米国人実業家デニス・チトー氏(60)は、4月28日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシア宇宙船「ソユーズ」で打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かった。
チトー氏は約30年前、米航空宇宙局(NASA)で技術者として火星無人探査機の軌道計算に携わっていたが、1970年代始めに、会計コンサルタントに転身し、投資会社ウイルシャー・アソシエーツを創立、事業に成功し巨万の富を築いた。
少年時代より宇宙旅行が夢であったが、ロシア航空宇宙局と宇宙ステーション「ミール」の搭乗する契約締結に成功したが、「ミール」が老朽化の為去る3月に廃棄された為、ロシア側の意向で、国際宇宙ステーションに変更された。
当初、米航空宇宙局(NASA)等は、建設計画への影響、安全上の問題を懸念して反対していたが、全ての責任をロシア側が負うとの強い意向に押され、最終的に受け入れを承認した。その結果チトー氏は、人類史上初の宇宙観光者となった。
ロシアに支払ったその8泊9日の宇宙観光料金は、2000万ドル(約24億円)。チトー氏は4月30日より、ISSのロシア管理棟に6日間滞在し、写真やビデオの撮影などを行い、5月5日頃地球に帰還する予定。
米国NASAは、音速の10倍に近い1,500Kmのスピードで世界最高速を目指す極超音速航空機X−43A(ハイパーX)を公開し、B−52により高度7200mの上空からブースターロケットにより加速し、その後自力で27Km飛行する、第一フェーズの無人の試験飛行を2001年5月7日に実施する旨発表した。
X43Aは、スクラムジェットエンジン(ラムジェット・エンジン)によって推進され、3.6mのサーフボード型の機体で、1967年のX−15の持つ世界記録の6.7マッハを超える計画である。
NASAでは、引き続き1年間に2回のフライトを行い、飛行データを収集し、2025年までに有人飛行の出来る試作機を完成させる予定である。
商用機化には、大気との摩擦熱、操縦性の確保等クリアしなければならない技術的問題が多いが、酸素を運ぶ必要の無いスクラムジェット・エンジンを使用しており軽量化が計れる為、宇宙開発への応用が期待される。
米国航空宇宙局(NASA)は、火星探査計画の一環として、2年ぶりに、7日午前11時(日本時間8日午前零時)過ぎに、フロリダ州ケープカナベラルの空軍基地から火星探査機「マーズ・オデッセイ」(Mars Odyssey)を打ち上げた。
本年10月24日に火星に到着、周回軌道に入る予定で、火星に存在する可能性がある水の探索、地表鉱物の分布図の作成、放射線量の計測などを行う予定。
ロシア航空宇宙局は、大型宇宙ステーション(約140t)のミールが、島根県から徳島県の上空を通過し、同3時過ぎにニュージーランド東方の南太平洋の予定海域に無事落下し、ミールの15年の歴史が終わった旨発表した。
ミールの大半は大気圏突入の際の空気との摩擦で燃え尽きたが、最終地球に到達した破片は20t位の云われる。
初めての大型宇宙構築物の廃棄で、世界中の注目を集めていたが、この結果、今後の廃棄の為の貴重なデータが得られた。
これで国際協力で建設中の宇宙ステーションが、唯一の宇宙基地になるわけだが、ロシアの国内には、ロシアの自由になるミールUを打上げるべきだとの議論がある。
NASAは,コストの安い実用的な輸送手段を確保すべく、シャトルの後継機として、X33開発計画を1996年より進めていたが、開発の中心である複合材料の水素タンクの開発に失敗し、完成の目途がたたなくなった為、X−33自体の開発の中止を決めた。
建設中の国際宇宙ステーションへの人員・物資の輸送に期待されていただけあって、国際宇宙ステーションの計画に対する影響が懸念されるが、NASAは、新たな開発計画を検討中である。
ロシアの宇宙ステーション「ミール」(ロシア語で平和の意味)は、1986年に打上られたが、老朽化と運用予算不足により、ロシア宇宙局は昨年11月廃棄を決定し、1月29日に、ミールの一部の貨物船「プログレスM43」を切り離し、日本上空を通過し南太平洋への落下に成功した。
今回の廃棄は、3月6日に予定されているミール本体の廃棄の予行演習として行われたが、全長30メートル、総重量約140トンの世界最大の宇宙構築物の本体の廃棄は、同じ南太平洋で行われるが、大気圏突入時の燃焼で、最終段階では、700kgになるとされているが、それでも大きな破壊力があり、コースを外れることが心配されている。