宇宙入門 2008/01/15

1.宇宙の言葉の定義:

 ・宇宙の語源 ;中国語では、宇宙:「宇」は空間的広がり、 「宙」は 時間的つながりの意味
 ・日本語    ; 大気圏(高度80Km-100Km)以遠は全て宇宙。
 ・英語圏   ;地球引力圏 : Space(高度3万6000Km
                      それ以遠 : Universe(ラテン語)又はCosmos(ギリシャ語)

2.宇宙の歴史:無から有

 1) 何もない処に、10 -34cmの超三二宇宙が誕生。
        その瞬間、「時間」「空間」「重力」と「エネルギー・物質」が生まれた。
        温度は100兆×100兆度の超高温。
        この中に現在の宇宙の構成するもの全てが凝縮されていた。
    2) 10 -44秒後
  宇宙は、1cmの大きさに急激に膨張 (例えば1ミリが 1,000億光年の大きさへ
       拡大と等価)(インフレーション宇宙)
  超高温の世界を素粒子 (クオーク)、光子、電子が飛び交う。
   3)100分の1秒後
  温度1,000億度 ・3分46秒後温度も9億度に下がり、水素やヘリウムの原子 核が結合し、宇宙の基礎が出来上
  がった。ここ迄を通常 「ビック・バン」(Big bang)呼ばれている。
  4) 30万年後
  温度は約3,000度まで下がり、原子核 と電子が結合して 原子⇒元素が誕生、星の材料が完成。
    この結果宇宙は晴れ上がり光は自由を獲得。
  5) 100億年前  銀河系誕生
  6) 46億年前  太陽系・地球誕生
  7) 350万年前 人類祖先誕生

3.宇宙の規模

 ・大きさ 135億光年
 ・銀河 (the Galaxy)の数 1,000億個以上
 ・天の川銀河の星の数        100億個以上

3.宇宙の発見

 1)人類の歴史は宇宙(天空)の真理の探求ー宗教の世界
 2)地動説大航海時代の天文観測技術の進歩、コペルニクス、ガリレオ (宗教裁判)
 3)一般性相対性理論(1915-16年)アルベルト・アインシュタイン (1905年特殊相対性理論)
       宇宙についての見方が一変。スイス特許庁の一審査官であったアインシュタインが、宇宙
       全体の飛躍的な 基本原則の仮説を考え出した事は不思議。
       アインシュタインは、他方「神がどうやってこの世界を作ったかが知りたい」と言う
  限りない 探求心と、優れた想像力を持った、天才的な哲学者であり、又思想家であった。
    平和主義者で、核エネルギー利用研究の提案者でありながら、核爆弾プロジェクト「マンハッタン計 画」
       へは参加しなかった。

4.一般相対性理論の主要点

 1)宇宙はビックバンから始り、光速で拡大を続けている。
 2) 異なった速度の慣性系では、時間の進み方が違う。 (うらしま効果)
 3)光子は質量・電荷が0の素粒子で、動くのにエネルギーを必要としない。
 4)エネルギー=質量 E=1/2 MV² (核エネルギーの予言 重力により、時空が歪む。(時空に沿って光も曲がる)

 5)宇宙方程 全宇宙の運動・慣性を規定する方程式10本を発表。

 6) 特異点 宇宙誕生初期の3分間(インフレーションービックバン) は、一般相対性理論は適用外 。
      アインシュタインは、量子理論を使って説明を試みたが、成功しなかった。
 7)宇宙常数の設定;宇宙方程式に、宇宙が拡大せず定常であるように宇宙常数を設けた。
  3年後若い宇宙研究者の指摘があり、大論争の末、最後にはアインシュタインはその間違いを認め、
  生涯で最大のミスと言わしめた。宇宙は、方程式の通り、拡大を続けていると修正。

5.アインシュタインの一般相対性理論の正しさの実証

計測機器 技術の進歩により、アインシュタインの仮説が正しさが証明されつつある。

 1)宇宙背景輻射  
   ビックバーンの存在を証明する宇宙背景輻射の電波を発見(1956年)
   ベル研の技術者「ペンジイアス」と「ウィルソン」が、ハワイに山頂で、通信衛星地局アンナ         のノイズを測定中、宇宙のあらゆる方向からやってくる雑音電波を観測。
   これの論文(2ページ半)を科学誌に発表、宇宙研究者の目に留まり大騒ぎとなった。
   これが、絶対温度4度K(零下270度)のビックバーンの化石と言われている宇宙背景輻射の電波である   ことが分かり、アインシュタインのビックバンの仮 説が正しかった証拠となた。
   長年続いた宇宙の起源についての論争に終止符がうたれた。
   二人はこの論文でノーベル物理学賞受賞。

 2)慣性系の速度により時刻の進み具合が変る。
    所属している慣性系の速度により、時間の進み方が変わる証明の実験 を、ジャンボジェット機に、
   超精密な原子時計を搭載、世界一周て、時間差を計測10億分の59秒遅れた。(理論通り)
   GPSの誤差修正に活用されている

 3) 重力による時空の歪みを確認
    地上の天体望遠鏡により、手前の星の陰になり見えない筈の遠方の星の光が見   える。 遠方の銀河とクエーサーが赤方偏移を観測。宇宙が拡大している証拠。

7.宇宙の謎・トピックス

1)宇宙の誕生の謎
 -1.宇宙の種はどこからやってきたのか
  -2.それ以前の宇宙は
 -3.特異点(一般相対性理論で適用外)の解明は?
 ▶量子理論の登場  ミクロの世界を論ずる量子理論(素粒子理論)の出番  世界中の宇宙物理研究者が懸命に
 研究しているが、謎は深まる一方。
 この分野のノーベル物理学賞受賞者が多い。日本人では、湯川秀樹、 朝永振一郎、小柴 昌俊 各氏。
  ▶難解な超弦理論(超ひも理論)の登場
 素粒子の最小単位は、断面積0のする「ひも」(閉じたひもと開いたひも1">10+1=11次 元の世界、超ひもはこの11次元という超空間を振動するひも 宇宙の初期状態、
 各種素粒子の統一的説明が可能になる。
  「一般相対性原理」と「量子理論」の統合、大統一理論」の構築が目標。

2)なぜ無から有か 「真空」とは何か
  「無」何もないのではなく、「無」がそこにある? 「+」と「-」ノ同じ構成の物質が合体すると「無」になる。
 反物質・反電子・反素粒子が存在するが確認されている。 1995年欧州原子核研究機構(CERN・スイス)が
 反水素陽子の生成に成功。
 真空中に超ひもがつっまている(超ひも理論)。 異次元間の相移転により、我々の次元に突然、現れたのか?

3)重力波は見つかるか?

 アインシュタインの予言している電磁波、光波と同じような性質の重力波が見つかるか?
 あまりに 小さい為、現在の技術では観測が難しい。(2015年頃発見か)
 もし電波・光波と同じように制御出来れば、物質を宇宙に浮かべる事が出来る。
 異次元間で共通に働く力は、重力波のみ?

4)宇宙の終焉はあるか?ビッグクランチ (Big Crunch)
 宇宙の収縮は起こらないのか? 小柴博士が、新超新星爆発で飛来したニュートリノを観測、相移転 を発見、
 質量がある事を証明。(スーパーカミオカンデ;神岡鉱山跡地下1,000m、岐阜県飛騨市神岡町)
 将来宇宙が収縮期に入り 将来ビッククランチが起こる事を指喝。ノーベル物理学賞受賞 。
 宇宙に終わりがある。但し135億年後以降。

5)地球の危機小惑星の衝突
 メキシコ・ユカタン半島に直径10Km秒速30Kmの小惑星が激突(広島原爆の5,000倍
 1億メガトン)1億5000万年間も栄えていた恐竜が絶滅した原因と言う説有力。
 噴き上げた粉塵が数年以上大気圏に滞留し地球全が極寒冷化 。

 直径1kmほどの小惑星の地球への衝突は100万年に回、 5kmほどの小惑星の衝突は
 1,000万年毎と言われいるが、要警戒

 NASAの24時間監視体制の強化。 衝突回避の方策を研究。100年前に予測出来たら、軌道をそらす手立は可 能。
   太陽系には、惑星に吸収されなかった小惑星が100万個以上ある。カイパーベルト(Kipper belt)。
   この中で国際天文学連合(IAU)により「地球に衝突の恐れのある小惑星」108個がリストアップされ、
 監視対象。
    2006年7月3日に、2004 XP14が、地球から約42万kmの位置を通過した。

6) 宇宙エレベータ  
 宇宙エレベータを2050年迄に建設 。
 3万600Km(静止軌道上)に宇宙ステーションを建設し、超軽量カーボューブの繊維を 使った  ロープで繋ぎ、宇宙エレベータを建設し、時350Kmで運行し、宇宙開発最大の 課題である  物資の輸送費の節減をる。
 ロープは衛星の遠心力により真っ直ぐ張られる 。完成すれば、宇宙開発のコストは
 大幅に削減。

7)月面有人宇宙基地の建設計画 目的:国威、資源獲得、宇宙発進基地建設。
 アメリカ :2020年基地建設、 ロケット、着陸船、宇宙基地棟、月面運搬車の開発中
  ロシア、中国:ロケット着陸船の開発中

8)究極のクリーン・エネルギー太陽発電衛星

 石油価格が1バレル100$を越え、石油の枯渇、 地球温暖化防止が叫ばれる中、究極の
    クリー ンエネルギー太陽発電衛星が脚光を浴びてきている。
 ■主な性能
 ・総重量 3,000トン (宇宙ステーションの約6倍)
 ・太陽電池パドル 10Km×5Km 電力伝送マイクロウエーブ
    ・発電能力 1,000万KW ・発電効率 70%
    ・地上受電設備 海上浮きドック 13Km×10Km ■各国の状況
   ■各国の状況
 ・米国:レーガン大統領時代に、緊縮財政を理由にNASA計画を中断。石油資本の圧力か 国防省が開発計画発表
 ・日本:JAXA宇宙研が、プロジェクトチーム、試験衛星の打上計画。
   ■解決すべき課題
   ・地球外からのエネルギーを効率的に持ちこむため地球のエネルギーバランス
   ・電力伝送波の航空機、鳥類等に与える電磁障害
   ・発電コスト(石油が150$を越えたらペイする)
画像©JAXA,NASA,Wikipedia