更新 2004/03/22


 世田谷の瀬田交差点の近くに、三菱の岩崎家の遺産の美術品を集めた、静嘉堂・文庫・美術館がある。美術館には、国宝7点、重要文化財81点を含んだ、5,000点を越える古美術品が、文庫(図書館)には20万冊の和漢古典が収蔵されている。

これらの重要文化財は、三菱2代目社長岩崎彌之助(1851〜1908)が明治25年頃より、当時の西洋の文化偏重で、東洋文化が軽視された風潮の中で、東洋の文化財が散逸するのを恐れて収集したもので、4代目社長岩崎小彌太(1879〜1945)がその意思を継ぎ拡充させたものである。

 三菱財閥解体後は、三菱グループの金曜会により、財団法人静嘉堂が設立され、文庫の方は研究者のみが閲覧出来るが、美術館の方は一般に公開されている。

 現在の美術館は、文庫創設百周年の記念事業として建設され、平成4年4月にオープンした。弥之助の蒐集が絵画、彫刻、書跡、漆芸、茶道具、刀剣など広い分野にわたるのに対して、岩崎小弥太は特に中国陶磁を系統的に集めている点が特色となっている。

 静嘉堂の名称は、中国の「詩経」の大雅・既酔編の句を出典とし、岩崎彌之助が堂号として用いていたことから付けられた。

 美術館隣接の森の中には、遊歩道の他、三菱の創始者、岩崎彌太郎の廟がある。

財団法人静嘉堂
〒157-0076 東京都世田谷区岡本2-23-1
TEL:(文庫) 03-3700-2250/
    (美術館)03-3700-0007
アクセス:
1.電車・バス:東急田園都市線二子玉川駅下車、東急コーチバス「静嘉堂文庫」下車
2.自動車  :環八瀬田交差点より5分(略図参照)、無料駐車場あり(20台)